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欧字書体の「ブラック・レター体」に対応する漢字書体は「魏碑体」ではないだろうか……と考えました。「ブラック・レター体」と「魏碑体」とは時代も書字の道具も異なっていますが、なんとなく同じ匂いがしたのです。
そして、漢字書体の「魏碑体」、欧字書体の「ブラック・レター体」との組み合わせを想定した和字書体として「タクト」、「カルテ」、「ザイル」を制作しました。
制作にあたっては、『豪華普及版 書道芸術 第十六巻』(中田勇次郎責任編集、中央公論社、1976年)所収の藤原俊成の書などを参考にしました。

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by imadadesign | 2018-03-20 20:22 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOたまゆらBK」。
この書体のベースにしたのは、『言海』(大槻文彦著、六合館、1931年)です。和字書体のアンチック体に分類されると解釈して制作しました。

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by imadadesign | 2017-12-02 08:10 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOみなもとBK」。
この書体のベースにしたのは、『新撰讃美歌』(植村正久・奥野昌綱・松山高吉編輯、警醒社、1888年)です。『新撰讃美歌』には、『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)および『富多無可思』(青山進行堂、1909年)に掲載された漢字書体の「五號アンチック形」と同一の活字書体が使われており、さらにはその和字書体も見受けられます。江戸文字に近いのですが、和字書体のアンチック体に分類されると考えてもよさそうです。

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by imadadesign | 2017-11-02 17:47 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOめぐろB」。
この書体のベースにしたのは、『センサスの経済学』(児島俊弘・関英二著、農林統計協会、1964年)に使われている和字ゴシック体です。この書物の本文に使われている和字書体をベースにした「KOめじろM」と対になるように制作しました。どちらも昭和30年代の高度成長期をイメージさせる豊満なスタイルです。

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(書体と写真と新いろは歌とは関連していません)




by imadadesign | 2017-10-05 19:33 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOすずのやM」。
この書体のベースにしたのは、『玉あられ』(本居宣長著、柏屋兵助ほか、1792年)で、版木彫刻によるものです。漢字カタカナ交じり文の『字音仮字用格』(本居宣長著、柏屋兵助ほか、1776年)とは対照的に、連綿を基調にしたひらがな漢字交じり文で書かれています。

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※「すずのや」の別バージョンとして、「すずり」を制作しています。
by imadadesign | 2017-09-02 08:14 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOふじやまB」。
『明解国語辞典』(金田一京助監修、三省堂、1943年)の見出しに使われているゴシック体を原資料としています。和字ゴシック体として制作した「ますらお」と「めぐろ」の中間に入るイメージの書体です。
辞書の見出し書体といえばアンチック体が使われることが多いのですが、『明解国語辞典』はゴシック体なんですね。
現在の『新明解国語辞典』では別の書体になっています。この書体は、もはや歴史のなかで忘れ去られています。

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by imadadesign | 2017-08-02 07:53 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOめじろM」。
この書体のベースにしたのは、『センサスの経済学』(児島俊弘・関英二著、農林統計協会、1964年)の本文に使われている、まさに昭和30年代の高度成長期をイメージさせるようなスタイルの和字書体です。
副題に「1965年中間農業センサス副読本」とあるように農業に関する統計調査の書物で、亡父の蔵書の中からたまたま見つけたものです。

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背景の写真は、拙宅のバルコニーです。
by imadadesign | 2017-07-02 20:24 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOひばりM」。
この書体のベースにしたのは、『死を開く扉』(高木彬光著、浪速書房、1959年)の本文に使われている、ふくよかなイメージの和字書体です。この書物は亡父の蔵書の中からたまたま見つけたものです。
江戸川乱歩の明智小五郎、横溝正史の金田一耕助と、高木彬光の神津恭介が日本の三大名探偵と言われているんですね。かつてのテレビ朝日2時間サスペンス「探偵・神津恭介の殺人推理」シリーズでは、神津恭介を近藤正臣が演じていました。

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背景の写真は、拙宅の庭のシャラです。
by imadadesign | 2017-06-04 08:42 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOあずまM」。
この書体のベースにしたのは、『東京今昔帖』(木村荘八著、東峰書房、1953年)の本文に使われている、やわらかなイメージの和字書体です。
古本市でたまたま見つけました。木村荘八(1893−1958)は洋画家ですがエッセイも数多く残しています。明治の東京にまつわるものも多く、『東京今昔帖』はそのひとつです。

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背景の写真は、拙宅の玄関脇のツツジです。
by imadadesign | 2017-05-02 10:49 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)

今月の書体は「KOにしきM」。
この書体のベースにしたのは、『Book of Specimens』(平野活版製造所、1877年)所収の第三號ひらがな活字のうちのひとつです。
野性的で荒削りな書風です。まさに埋もれていた書体ですが、漢字書体「陳起」とマッチするのではないかと思い、復刻してみることにしました。

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背景の写真は、高倉・菜の花畑です。
by imadadesign | 2017-04-06 08:22 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)