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実例で見る活字書体「きざはし金陵M」②

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『諏訪敦 絵画作品集 Blue』
(諏訪敦著、青幻舎、2017年10月20日)

「きざはし金陵Mが本文に使われている本をみつけました」と教えてもらった。諏訪敦さんの画集である。使用例のすべてを購入するわけにはいかないので、こういう情報はありがたい。美術評論家の北澤憲昭氏の寄稿文2ページをコピーしてもらった。教えてくれた人は、「本文書体にパワーを感じた」と言っていた。
誰かが「右上がりの書体では横組みでは使えない」というようなことを書いていたのを見かけた。たぶん頭の中だけで想像して実際に使ってみたわけではないのだろう。その人はこの文章を見てどのように思うのだろうか。
本文ではなくて書籍のタイトルだったが「きざはし金陵」を横画が水平になるように加工して使っているのを見たことがある。「明朝体は水平垂直だ」と思い込んでいる人から見れば変に思えるのかもしれないが、もともと起筆が斜めに入るものは横画が右上がりになるのが自然だ。横画を水平にするのは起筆を垂直にしなければならない。さらに言えば「きざはし金陵」は横画を右上がりで設計しているのだから、無理やり水平に加工してしまうと不自然に見えると思う。
by imadadesign | 2018-12-23 19:00 | 書体探索隊[書籍・総合] | Comments(0)