人気ブログランキング |

大阪DTPの勉強会「活字書体よもやまばなし」報告

2017年1月21日、大阪のクリエイティブネットワークセンター大阪メビック扇町で、「今田欣一の書体設計 書物と活字と」という演題でお話ししました。主催は大阪DTPの勉強部屋、共催はクリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町。

a0386342_20155913.jpg


タイトルは「今田欣一の書体設計 書物と活字と」としました。2011年が「今田欣一の書体設計 和字と漢字」、2014年が「今田欣一の書体設計 活版・写植・DTP」だったので、それに合わせました。「書物と活字と」というのは、書体にかかわっている人なら誰でも読んだことがあるだろう『書物と活字』(今井直一著、印刷学会出版部、1949年)から。「書物と活字」ではなく「書物と活字と」にしたのは、余韻が感じられるようだなと思ったので。
当日は講演だけでなく、トークセッションあり、展示会(1月18日−21日)ありと盛りだくさんの内容でした。なお講演については、『創業20周年記念 欣喜堂ふたむかし』に収録しますので、ここでは割愛します。


Session2
「活字書体よもやまばなし」

スライドの表紙の模様は、能装束などにもみられる伝統的な「鱗形文様」です。ちなみに、▲が鱗(ウロコ)、3個の▲を組み合わせた紋章が三つ鱗(ミツウロコ)です。

a0386342_20155937.jpg


1977年にタイプフェイスデザイナーという地味な仕事に就いて今年(2017年)の4月1日で40周年になります。最近「代表作は何ですか?」と問われることがあって、年代によって違うかなあと思ったりしています。
20代ではディスプレイ書体「ボカッシイ」(1982年、27歳)、30代では横組み用書体「いまりゅう」(1988年、33歳)と縦組み用書体「今宋」(1990年、35歳)で決まり。40代は硬筆書写風本文書体「いぬまる吉備楷書」「きじまる吉備行書」「さるまる吉備隷書」(2001年、46歳)かなあ。「イマリス」は日本タイポグラフィ年鑑1997の入賞作だけど販売されていないし、「ぽっくる」や「はつひやまと」では代表作というのにはちょっと……って感じ。
ということで、20代での代表作(自選)「ボカッシイ」、30代での代表作(自選)「いまりゅう」と「今宋」、40代の代表作(自選)「いぬまる吉備楷書」を中心に、書物の装幀に使用された実例を紹介しながら、書体制作当時の思い出話をしました。

a0386342_20155955.jpg


a0386342_20155945.jpg


a0386342_20155931.jpg


そして50代で制作した4書体(ひとつには絞れません!)も、書物の装幀に使用された実例を紹介しながら、書体制作当時の思い出話をしました。

a0386342_20155991.jpg


a0386342_20155958.jpg


ついでながら、60代での制作計画を披露してしまいました。
※漢字書体「志安」「陳起」「武英」「方広」のポスター(デザイン:加藤杏子)

a0386342_20160090.jpg


a0386342_20160014.jpg


a0386342_20160039.jpg


a0386342_20160090.jpg



健康第一で、書体制作に邁進していければと思っております。
※「おゝはなぶさ美華」「おゝくれたけ伯林」「おゝことのは倫敦」ファミリー構想

a0386342_20160043.jpg



大阪DTPの勉強会関係者の皆様、当日参加していただいた70名超の皆様、無事に講演会を終えることができました。楽しい時間を過ごさせていただきました。拙い話を聴いていただき、ありがとうございました。






追記(2017年10月14日)
『タイプフェイスから愛をこめて』目次(案)

[青春朱夏編]
a0386342_20160064.jpg


[白秋玄冬編]
a0386342_20160061.jpg

by imadadesign | 2017-01-22 21:23 | お知らせ | Comments(0)