2016年 07月 30日
和風でいかが! 『手紙にそえる季節の言葉365日』より
エランズカフェで抹茶をいただきながら、「あおい金陵M」とともに日本の季節感に浸ってみることにした。郊外のカフェでの抹茶もなかなか趣のあるものである。
『手紙にそえる季節の言葉365日』(山下景子著、朝日新聞出版、2015年)のカバーデザインに「あおい金陵M」が使われているのを書店で見つけて、ちょっと立ち読みしてみたところ、目次、はじめに、手紙の文案、見出しなども「あおい金陵M」が使われていた。残念ながら本文までは使われていなかったこともあり、少し迷いながらも買ってしまった。
同じ著者の『二十四節気と七十二候の季節手帖』(山下景子著、成美堂出版、2014年)にも「あおい金陵M」が使われていた。企画、編集、デザインはおなじメンバーで担当されているようだ。「あおい金陵M」はこういった和風のイメージの書物に似合うようだ。
「あおい」はもともと幕末に発行された兵学書に使われていた書体である。「金陵」は中国・明代に発行された歴史書の書体がベースになっている。どちらも「和風」というイメージではないから不思議なものだ。
活字書体は、その出自にとらわれることはないと思う。特定の思想を持った書物に多く使用されたからといって、書体がその思想を負ってはいないのである。多くの人が感じる共通のイメージによって自由に使っていただきたいものだ。
『手紙にそえる季節の言葉365日』(山下景子著、朝日新聞出版、2015年)のカバーデザインに「あおい金陵M」が使われているのを書店で見つけて、ちょっと立ち読みしてみたところ、目次、はじめに、手紙の文案、見出しなども「あおい金陵M」が使われていた。残念ながら本文までは使われていなかったこともあり、少し迷いながらも買ってしまった。
同じ著者の『二十四節気と七十二候の季節手帖』(山下景子著、成美堂出版、2014年)にも「あおい金陵M」が使われていた。企画、編集、デザインはおなじメンバーで担当されているようだ。「あおい金陵M」はこういった和風のイメージの書物に似合うようだ。
「あおい」はもともと幕末に発行された兵学書に使われていた書体である。「金陵」は中国・明代に発行された歴史書の書体がベースになっている。どちらも「和風」というイメージではないから不思議なものだ。
活字書体は、その出自にとらわれることはないと思う。特定の思想を持った書物に多く使用されたからといって、書体がその思想を負ってはいないのである。多くの人が感じる共通のイメージによって自由に使っていただきたいものだ。
by imadadesign
| 2016-07-30 20:25
| 書体探索隊[書籍・総合]