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美華と上巳:似て非なるふたつの書体(一)

琴欧洲と琴奨菊。佐渡ケ嶽部屋の元大関と現大関にこじつけて、ふたつの近代明朝体について考えてみたい。近代明朝体を関取に例えるのがいいかどうかということはあるが、ほかに思いつかなかったので……。
 同じ近代明朝体でも、『旧約全書』(上海・美華書館、1865年)は琴欧洲スタイルだと思った。足長で締まったイメージがするような気がする。一方、『中国古音学』(張世禄著、上海・商務印書館、1930年)は琴奨菊スタイルだ。腰を低くしてどっしりとした安定感があるような気がする。比べてみるとかなり違っている。

●『旧約全書』(上海・美華書館、1865年)

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●『中国古音学』(張世禄著、上海・商務印書館、1930年)

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そんなことを意識しながら復刻しているのが、琴欧洲スタイルの近代明朝体「美華」と、琴奨菊スタイルの近代明朝体「上巳」である。


●琴欧洲スタイルの近代明朝体「美華」
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●琴奨菊スタイルの近代明朝体「上巳」
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by imadadesign | 2016-03-04 19:09 | 書体雑記帳[漢字書体] | Comments(0)