人気ブログランキング |

いろいろいろは「ひらうぐいす・はんくらもち」

ひらがな48字を重複することなく全部つかい、しかも全文がひとつの文脈になっているいろはうた。その別バージョン「いろいろいろは」を120篇ちかく、近藤春男さんが作られている。
「和字書体三十六景」の書体は、現代日本語の本文用として使用される目的で設計している。そのために、もともとの資料とは少し異なった表情になった書体もある。それらの書体もより近いイメージで制作している。それらを近藤さん作の「いろいろいろは」で組んでみることにした。

●「ひらうぐいすM」(試作)

a0386342_20153848.jpg


「和字書体三十六景」として発売している「うぐいすM」は、汎用性を考えて正方形ボディで再設計したものである。もともとは『九州タイムズ』という新聞に使われていた扁平ボディの書体であった。
そこで資料とした『九州タイムズ』に合わせて扁平ボディで制作してみることにした。ただし扁平率は当時の新聞のままでは極端なので、現在の新聞書体の主流である85%とした。

●「はんくらもちB」(試作)

a0386342_20153820.jpg


「和字書体三十六景」として発売している「くらもちM」は、汎用性を考えて正方形ボディで再設計したものである。もともとは築地活版製造所の『五號二分ノ一ゴチック』活字で、高さが半角、ウエイトはB(ボールド)以上であった。
そこで資料とした『五號二分ノ一ゴチック』活字に合わせて高さが半角のボディ、B(ボールド)のウェイトで制作してみることにした。カタカナは「くらもちM」でもひらがなに合わせて制作したので、「はんくらもちB」でもそれに合わせた。

…………………………………………………………………………………………………………………………………


●「あけぼのL」(試作)

a0386342_20153816.jpg


「和字書体三十六景」として発売しているのは「あけぼのM」だ。本文用としては、M(メディウム)のウェイトが欲しかったが、その分書写のもつ繊細さが欠けてしまった。
そこで資料とした『粘葉本和漢朗詠集』により近いウェイトのL(ライト)で制作してみることにした。字間は、意連を意識しながら調整している。


●『御物本倭漢朗詠集』(宮内庁三の丸尚蔵館所蔵) 株式会社便利堂による複製・発行
a0386342_20152341.jpg

by imadadesign | 2015-09-05 08:19 | 書体夢想曲[いろいろいろは] | Comments(0)