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「にぎわい」ヴィレッジのゆくえ

グランド・ファミリー化をめざした「くみうた」「ときわぎ」「みそら」につづき、第4のターゲットとして欧字書体と漢字書体の一般的なカテゴリーのうち和字書体が存在していないものを作ることが「ほしくずや」ブランドの全体的な構想である。
 欧字書体のカテゴリーのうち、「ブラック・レター体」系統と「スクリプト体」系統に対応する書体を「ほしくずや」として制作したいと考えていた。これに最近の傾向でもある「ラウンド・サンセリフ体」に対応する書体も加えることにした。
「ブラック・レター体」に対応する漢字書体は「魏碑体」ではないだろうかと考えた。わが国では、台湾のダイナ・コムウェアの「魏碑体」が知られているが、北京の方正などでも制作されている。「ブラック・レター体」と「魏碑体」とは時代も書字の道具も異なっているが、なんとなく同じ匂いがしたのである。
「スクリプト体」に対応する漢字書体は「痩金体」ではないだろうか。草書や行書では毛筆のイメージが強く、合わない。「痩金体」も台湾のダイナ・コムウェアをはじめ、いくつかのベンダーで制作されている。
 もうひとつの「ラウンド・サンセリフ体」は、漢字書体の「円体」と組み合わせたい。わが国では丸ゴシック体といっているもので、どちらかというと日本では看板などで好まれている書体である。

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漢字書体の「魏碑体」、欧字書体の「ブラック・レター体」との組み合わせを想定した「カルテ」、「タクト」、「ワッペン」を制作した。制作にあたっては、『豪華普及版 書道芸術 第十六巻』(中田勇次郎責任編集、中央公論社、1976年)所収の藤原俊成の書などを参考にした。

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自費出版した「いろいろいろは」(1991年)で発表していた和字書体を、『人と筆跡—明治・大正・昭和—』(サントリー美術館、1987年)の図版などを参考にして全面的に見直し、漢字書体の「痩金体」、欧字書体の「スクリプト体」との組み合わせを想定した「たうち」、「さなえ」、「いなほ」として制作した。

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漢字書体の丸ゴシック体との組み合わせを想定して、「アンジェーヌ」、「テアトル」、「ルリユール」を制作した。制作にあたっては『図案文字大観』第五版(矢島週一著、彰文館書店、1928年)などを参考にした。

(画像変更:2015年10月9日)
by imadadesign | 2014-05-14 08:12 | 書体雑記帳[ほしくずや] | Comments(0)