人気ブログランキング |

「ときわぎ」クランのゆくえ(1)

和字書体「ときわぎロマンチック」と、「游明朝」の漢字書体とを組み合わせた。

a0386342_20152163.jpg


「ゆきぐみ」「つきぐみ」「はなぐみ」で構成される「くみうた」クランは、楷書体や隷書体まで揃っているイワタ(あるいはモトヤ)の書体にあわせたい。一方、「セイム」「テンガ」「ウダイ」で構成される「みそら」クランは、平成書体のようなイメージの書体がマッチする。
 「くみうた」クランはベーシック、「みそら」クランはコンテンポラリーということもできる。そして「ほしくずや」のスタンダードというべき書体群が「ときわぎ」クランである。「ときわぎ」クランは、「ときわぎロマンチック」「ときわぎゴチック」「ときわぎアンチック」と「ときわぎクラシック」を加えた4ファミリーという構想である。
「ときわぎロマンチック」の参考にしたのは、『右門捕物帖全集 第四巻』(佐々木味津三著、鱒書房、1956年)の本文に使用されている、力のある和字書体である。復刻ではなく、これを参考にしながら新しく画き起こした。

a0386342_20152113.jpg


 どのメーカーの漢字書体の明朝体と組み合わせてもいいのだが、「ときわぎロマンチック」では「游明朝」と組み合わせてテストしている。「游明朝」は藤沢周平の小説を組むことを目標にしたというが、このパワフルな「ときわぎロマンチック」ではどうだろうか。
 まだ完成にはほど遠いが「ときわぎゴチック」は「游ゴシック」でテストしてみたい。漢字書体の「游アンチック」は作りそうにもないので(笑)、「ときわぎアンチック」も「游ゴシック」でテストすることになるだろう。「ときわぎクラシック」は、混植できる漢字書体(宋朝体)が少ないので、当面はペンディングとしたい。
「ときわぎ」(常磐木)とは、松や杉などのように一年中、葉が緑色の木、常緑樹のことである。末永く使われるように、丁寧に作り上げたい書体なのだ。
by imadadesign | 2014-05-07 08:28 | 書体雑記帳[ほしくずや] | Comments(0)