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たかが6ページ、されど6ページ 『ジハード1 猛き十字のアッカ』より

「かもめ龍爪M」が使われている文庫本があるという情報は入っていた。『ジハード1 猛き十字のアッカ』(定金伸治著、星海社文庫、2014年1月9日)である。
 池袋の大型書店に行った。まずは文庫本のフロアを探したが「星海社文庫」が見当たらない。そこで店内の検索システムにより在処を確認してみた。コミックのフロアにあることがわかったが、やたら若者が多くて(なにかの発売日だったのか長い列ができていた)、とても自分で探しまわる気になれなかった。そこで店員のひとりに尋ねた。すぐに持ってきてくれた。もう買わないわけにはいかなくなった。
 インターネットで注文してもよかったのだが、それが「かもめ龍爪M」でなければ、まったく無駄になってしまう。一読者として興味のある分野ではなかったからだ。「かもめ龍爪M」なのかどうかだけを確認して、すぐにレジに向かった。

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●『ジハード1 猛き十字のアッカ』

冒頭のわずか6ページに「かもめ龍爪M」が使われていた(ちなみに、「主要参考文献」のページには「あおい金陵M」も使われている)。チャレンジである。「やってくれるじゃないの」と思った。
 手前味噌だが、意外と読みやすい。最初は読みなれていないので、読みにくいと思うだろう。近代明朝体に比べれば、とげとげしく感じるかもしれない。しかし、少し読んでみると抵抗感がなくなる。そうなると多くのページで読みたいと感じてくる。そんな書体だ。

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 本文は詰めていないのがいい。書体を生かした組みかただ。文字と文字の間があいて見えるが、それでも縦に心地よく流れてくる。それが読む速度とあっているようだ。詰めなければならないと考えている人が多いようだが、私は一読者として、あいているほうが読みやすいと感じる。
 漢字書体も、和字書体も、それぞれが本文用として存在していた書体である。それを復刻したのだから、力があって当然なのだ。この書体、そのうち病み付きになる人が増えるといいなと思っている。

なお、『ジハード2 こぼれゆく者のヤーファ』は2014年3月発売予定。全6巻が隔月で刊行される。



(追記)
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※結局全6巻買い揃えた。
by imadadesign | 2014-01-23 08:17 | 書体探索隊[書籍・総合] | Comments(0)